親子で災害ボランティアに参加しました

6年生

「この時期になっても、相変わらずのん気ですね」

「もう合格諦めたんだろ」

別に焦ってないわけじゃないんですけどね(>_<)
勉強時間増えるわけでもなく。
いまだに学校から帰ったらまず、ドラマ見るか遊んでますけど…

でも、ちびマルは合格する気らしい。
どこから湧き出るんだろ、その自信。
少し分けてほしいよ。

いや、やっぱ、そんな怪しい自信いらねーな笑

真備町に行ってきました

今年の豪雨災害で甚大な被害を受けた、倉敷市真備町。

マル子は夏に一度ボランティアを経験しているが、被災から4カ月を過ぎ、地元でも報道されることは減り、今ではすっかりボランティアさんも減ってしまったそうだ。

もちろん、まだ多くの方が元の生活に戻れているわけではなく、ボランティアの需要はこれからが本格的になるらしいというのに。

そこで、もう一度参加すべく情報を集めていたところ、

子供も参加できる『写真洗浄ボランティア』

という活動を発見したのです。

一般的な災害ボランティアは、危険を伴うため子供は参加できません。健康被害も気になりますしね。
でも近くに住みながら、子供だから何もできないというのはこれまでもどかしく感じていたので、早速この画期的な取り組みに参加することにしました。

ボランティアセンターには、休日ということもあり遠く離れた県外から来てくださった車も沢山止まっていました。

マル子とちびマルは、写真を台紙から切り剥がしていく作業をお手伝い。
覚悟はしていたものの、水害に遭ったアルバムの中の写真たちは、そのどれもが悲惨な状態でした。

インクがにじみ、泥にまみれ、様々な色のカビが繁殖しています。
まだ水分を含んでいるものもあり、カビ臭をこらえながらの作業が続きます。

辛うじて残っている綺麗な部分を、これ以上劣化させないよう、洗浄してお返ししてあげるための大切な下準備。

子供の成長記録や旅行、結婚式・・・まだ真新しい卒業アルバムもありました。
大切な思い出だから、こんな状態になっても捨てることもできない。持ち主の方の悲痛な気持ちを思うと、涙がこぼれそうになります。

幸せな笑顔や思いが詰まった一枚一枚の写真を、できるだけ残してあげたいと思いつつも、消えてしまった画像は復元できるわけではなく、洗浄してどうにかなりそうな写真は限られてしまいます。

残念ながら残せなかった写真は、ご供養していただけるそうです。

親子で災害ボランティアに参加しました

実は我が家も、転勤で家を空けていた間に物置が雨漏りしており、思い出の品の数々をカビだらけにしてしまった苦い思い出があります。

出発前にちびマルに話しました。
思い出はお金で買えるものではなく、二度と戻ってこないからこそ、お母さんもあの時、せめて写真だけは取っておきたかった。
だから、大切に扱わなくてはいけないと。

手先が器用なちびマル。6年生ともなれば、大人同様に戦力になってくれました。
生活の再建で精一杯の方々に、写真の整理というのはさらに精神的に追い打ちをかける酷な作業であろうと思います。この取り組みが継続されることを祈りつつ、少しでも私たちが被災者の方のお役に立っていたらいいなと思いました。

綺麗に見えても、窓が外れ、もぬけの殻になった住宅が建つ街並みを見ながら帰る。
この日ちびマルが感じた、きっと言葉に表せないくらい多くのことが、これからのちびマルを作っていくのだろう。

「お嬢ちゃんがボランティアに来てくれたん?ありがとうな~」

疲れた体を、ご褒美に買ったアイスとおっちゃんの言葉が癒してくれます。

夕方、塾の宿題を解く日常に戻ったちびマルの背中は、いつもより頼もしく見えました。

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