塾にはまだ行っていないものの、これまで準備や心構えをしてきた母マル子は納得いかない。最終的には、本人の意思に任せるべきだとはわかっている。わかっているが、小5のまだまだ子供の、しかも
「友達と離れたくないからー」
という誰もが脳裏をよぎるであろう、安易な理由で、たった一度きりのチャンスを逃していいのだろうか。
挑戦もしないで諦めたら、いつか後悔する時が来るのではないか。
直前になって、やはり受験したいと言っても、もう手遅れだ・・・
これまでも、進路・職業を選ぶときは、人生を長い目で見て考えなければならないってことを、口を酸っぱくして言ってきた。自分の失敗を踏まえて。
そして、公立中高一貫校の適性検査対策は、これからの人生に役立つ勉強でもあるから、たとえ不合格であっても無駄にはならないのだと。
しかし今回は、手ごわい。本人がやる気にならないことには話にならないし、反抗期の入り口ということもある。
ちびマルの生態・・・好奇心旺盛で積極的だが人に影響されやすい
=先生との相性が良ければ、ガゼンやる気になる
ならば、これにかけるしかない。
『相性の良い先生を探す!!!』
個別指導の個人塾で体験授業を受ける
すでに受験出遅れ組のため、集団塾に対する恐怖心や通塾生に対する劣等感もあるちびマル。
つまり、「個別指導で相性の良い先生に面倒見てもらう」ということが、今のちびマルにとっての最善策となるのではと考えた。
これは、お金をかけない公立中高一貫受検をモットーとしているマル子にとって、なかなかの難題だ。どうしても個別は割高になるし、先生の質にも大きく左右される。
大手個別指導塾は平気で三流大学生を雇っている(身近な実話)し、講師の固定制が難しいようだ。
色々と調べた中で、地元密着型の個人塾での個別指導はどうかという結論に至った。
中学受験のコースを設けていて、非常に良心的な価格設定。不安であった、学生講師ではないかという疑念は、問い合わせて簡単に解消した。担当は固定制で、常勤講師を指名できるそうだ。
正直、この塾でのちびマルの志望校の合格実績は思わしくない。これについては、大半が有名な集団塾に通うのだから、当たり前とも言える。
2回の無料体験ができるから、善は急げで、ちびマルに打診・・・意外にも、「個別なら行ってみる」と即答だった。
早速、1回目の無料体験。母マル子も一緒に見学。う~ん、やっぱりプロの先生は教え方が上手いな。乗せ方も。いきなりの難しい問題で、ちびマルの方はさっぱりピーマンだったけど、諦めずに考えていた。
そして今日は、2回目の無料体験ということで、ちびマル一人で送り出した。
終わって感想を聞いたところ、今回は前回の先生ではなく教室長が担当だったそうで、
「すごく楽しかった」
んだそうだ。いや、楽しかったかどうかじゃなくて、教え方とか、分かり易いかとか、母はそっちの方が気になるんだけども。
「教え方も上手で、かつ楽しかった。続けたい♪」
そーか、そりゃー良かった。先生、グッジョブ!!!
肝心の我が家の希望曜日は、ちびマルお気に入りの教室長が担当してくださるそうで、もう迷う必要はない。
即決!!ご入塾!!
ラスト一年間、こちらでお世話になることになった。
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