全国学力調査が適性検査っぽくてビックリした件
全国の国公立と一部私立を含む、中3生と、小6生が対象です。マル子、恥ずかしながら全然詳しくは知らなかったのですが。今年は国語・算数(数学)・理科の3科目で、理科は3年に一度実施されているようです。
知識を問うA問題、活用する力を見るB問題で構成されています。単純に「基礎」と「応用」と言わない点からも、今までとは違うということが伝わってきますね。
ちびマルにどうだった?と聞くと、A問題よりB問題はバッチリ!!
みんなもそうだった~との回答。
めちゃ簡単だから、ほらほら、見てみ?
と、持ち帰った問題を見せてくれたのですが、マル子が一番ビックリしたのは、選択問題ばかりかと思っていたら、記述式の問題もあること。そして、
B問題ってまるで適性検査のよう!!!!
なんです。いや~、全く無知でした。
塾で適性検査対策の個別指導を受講していて、適性検査向きであると先生に太鼓判を押してもらったちびマルだけあるな。こんな長々とした文章だらけの、まどろっこしい問題が簡単だったなんて。
もう、マル子なんか、読み切る気力もわかなかったッス。でもとりあえず、かなりの忍耐力と思考力が必要だということは見て取れた。その上、4時間目までぶっ続けだったんだもんね。
それなのに、みんなB問題よくできてたって、おかしくね??今年のクラス、受験組多いの??
ライバル多いのは嫌なんですけど。。
成績が良くても「思考力・判断力・表現力」は不足しているかも
この適性検査寄りの問題、PISA型ってやつですね。
日本の教育は、学力低下が顕著になった2003年のPISAショックを受けて、知識や技能を活用する力をつけるPISA型教育に転換してきたのです。
脱ゆとりや学習指導要綱の改定、入試改革がその一つですね。
でも、肝心の授業の中身が変わらなければその力は付かないわけで。
昨年の全国学力調査での小6平均正答率は、
国語Aが74.9%、国語Bが57.6%、算数Aが78.8%、算数Bが46.2%。
記述に関しては、無回答が3割を超えた問題もあるそう。
B問題は難しいとはいえ、『公立小学校で習う程度の内容を活用できない』子供が半数前後もいるというのは、笑えない現実だと思います。
そして、文科省の調査結果資料からは興味深いことが見えてきます。
・B(活用)正答数の多い生徒は、A(知識)の正答数も多い。
・A(知識)正答数が多い生徒が、B(活用)正答数も多いとは言えない。
一見、学校では良い成績を修めていても、「活用力」=「思考力・判断力・表現力」の不足している生徒が多いという現場の課題が見える結果ではないでしょうか。
今後、ますます教育格差が広がる?
だってこれ、ちびマルも塾で適性検査やってなかったらガタガタだったと思いますゼ。公立の学校でもアクティブラーニングが導入されてきているとはいえ、「思考力・判断力・表現力」まで求められちゃ、現場の教師の悲鳴が聞こえてきそうです。新しい教育に求められる力は、とても学校教育だけで身に付けられるものではないと思います。
やっぱり家庭での教育や経験・体験の必要性が大きいように思いますが、実際には子供に構ってあげられない家庭も多いですものね。
悲しいかな、これらの力を学校以外で身に付けられる子と、置き去りにされる子の差は、これまでより顕著になっていくかもしれません。
でも、今までのように、いわゆる塾に通って知識を詰め込んだ子が必ずしも『できる子』ではなく、お金や時間をかけられなくても、日常生活や子供同士の遊び・冒険の中で培った思考力や判断力がものをいうわけですから、ね。
決して恵まれた家庭の子でなくても、正しく評価される時代になっていくのは喜ばしいことです。
だって、お笑い芸人の方たちってすごく頭の回転が速いですよね。
本当に頭がいいというのは、ああいう人たちなんだと、マル子は本気で思いますから!
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